4月7日(木)より放送中のTVアニメ『ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~』。本作の原作・音楽を手掛けるのは、Gom、shito、ヤマコからなるクリエイターユニットHoneyWorks。長い間温めてきたキャラクターたちが動き、そして躍動するTVアニメ『ヒロインたるもの!』について、何を思い、考えているのか。HoneyWorksのオフィシャルインタビューをお届けします!

 

「構想だけはいつもある(笑)」と笑うGomは、今回のTVアニメ化について「時間をかけて作り上げた作品でしたので、TVアニメ化が実現すると聞いたときは嬉しかったです」と素直な思いを吐露。LIP×LIPを作ったときに“やりたいことリスト”をグループ内で作成したことを明かしたshitoは「その中(やりたいことリスト)の1つだった『学校編』が叶ったことが本当に嬉しい。12話のTVアニメ化も今回が初めてなので、すごく嬉しかったです」とのこと。ヤマコは「ひよりの初登場が6年前の2016年になり、声が付いたのもの5年前の2017年。私たちの中でかなり温めてきたキャラクターであり、愛着もあります。ようやくこの気持ちを、みなさんにお伝えできるという機会が生まれたのだなと思い嬉しいです」。

HoneyWorksから生まれた多くのキャラクターたちが勢ぞろいする本作。その中であえて“推しキャラ”をあげるとしたら?と難しい質問をぶつけてみると、3人は「難しいなー」「1人1人語れちゃう」「うーん…」というようにかなり悩ましい様子をみせます。しかしそれぞれから思い思いの言葉が返ってきました。ヤマコは「ちょっと違う視点ではありますが、明智先生がすごく感慨深いなと思っています。明智先生は、(榎本)夏樹や(瀬戸口)優の世代でもあり、その中にて今は新しい世代を見守っているという立場。親心的な目線になってしまうといいますか、明智先生視点で見てしまう思いはありました」と語ります。

「個人的には千鶴です」と答えたのがshito。「1番ひっかき回してくれるキャラクターといいますか、むずがゆい思いをぶちまけてくれるキャラクターでもあるので、気持ちをすっきりさせてくれるキャラクターとして好きです」。一方、Gomは「樹里ですね。シンプルにビジュアルが好きなので(笑)」と明かします。樹里のビジュアルはひと悶着(!?)あったようで、「樹里はshitoから、NGをもらったところもあったのですが、私がゴリ押ししたキャラクターです(笑)実はもっと可愛くといわれていました」とヤマコ。shitoも「目のあたりだったよね?」とヤマコに問うと「そう。でも私の中では少しツリ目にしたかったんです」と、Gomお気に入りの樹里の背景が明かされました。

LIP×LIP(勇次郎・愛蔵/CV:内山昂輝・島﨑信長)が歌うオープニング主題歌「ジュリエッタ」、涼海ひより(CV.水瀬いのり)、服部樹里(CV.佐倉綾音)、中村千鶴(CV.早見沙織)が歌うエンディング主題歌「東京サニーパーティー」の制作秘話についても尋ねると、shitoは「『ジュリエッタ』に関しては、キラキラのアイドル曲なので、とにかく音数を増やそうと、多くの楽器を使用しました。作詞に関しては、ただ愛を伝える、すべてに感謝しようということで、否定を一切しないというコンセプトを決めて、Gomと作っていった思い出があります」と振り返りました。Gomも「詩に関しては、今までのLIP×LIPの軌跡といいますか、『ロメオ』や『どっちのkissか、選べよ。』という言葉を歌詞に入れたり。歌詞の1つ1つが、今までのLIP×LIPの軌跡を思い出させてくれる。思い起こすと、ある意味すべてが詰まった大事な曲になるということを意識していたのかなと思います」。

「東京サニーパーティー」に関して、Gomは「女の子3人の曲にしてみたら面白いかも?というところから始まった曲です。ひよりが中心になる楽曲でもあるので、ひよりの元気なところを中心に、3人の個性が出るよう、変に意識せず、等身大になるように心がけて歌詞を作っていきました」と述懐しました。

最後に3人から、TVアニメの放送を楽しみに待つ方に向けてメッセージをもらいました。

Gom「HoneyWorksファンの方には、様々なキャラクターが出てきて、ひよりやLIP×LIPなどの成長も詰め込まれた作品になっているので、ぜひ最後まで見てほしいなと思います。キャラクターを全く知らない方でも、等身大の愛すべきキャラクターが見つかると思いますので、ぜひ見てほしいなと思います」

shito「普通の高校生がアイドルになり、成長していく過程が描かれているので、ジュリエッタにはぜひ楽しみにしてもらいたいです。そして、ひよりに関しては、がむしゃらな部分が、笑えたり応援したくなるキャラクターなので、そういうところを見てもらえると嬉しいです」

ヤマコ「ひよりやLIP×LIPもみなさんと同じように、春の新生活にむけて、不安な気持ちを乗り越えたり、頑張らないといけないハードルを越えたりと、1つ1つ成長していく姿や新しい出会いなどがあります。多くの方に共感できる内容になっていると思いますので、HoneyWorksのことを知らない方たちにも最後まで楽しんでもらえると思います」